- 榮米だより VOL.333.23.3.26
-
田んぼのあぜ道にはつくしやタンポポが咲き始め、暖かい春となりましたが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?
今年は特に暖かく例年より早い桜の開花となり、木々も季節の変化を感じ取っているようです。日本の桜の代表格であるソメイヨシノの開花時期というのは、我々の農業界でも毎年春先の話題となります。というのも、桜の開花のメカニズムは桜の樹が秋~冬の休眠から明け、春先の気温上昇が大きく関わっているため、桜に限らず他の樹木や野菜、早春に種をまくすべての農作物の成長に大きく関わるのです。開花の早い年は春のほとんどの作業が前倒しとなり、暖かい日が続きすぎると草木の成長が早くなりすぎて徒長したり、寒の戻りや花冷えという言葉があるように、暖かい日の中に極端に寒い日があって霜が降りたりするとせっかく目を覚ました草木の芽が凍ってしまい凍害にあったりするのです。春の訪れの風物詩で、お花見などの楽しみはありますが、農家にとっては少し敏感になってしまうニュースなのですね。写真の満開の桜は昨年4月5日に撮影したものです。滋賀県でも昨年に比べ1週間以上開花が早いです。
榮農場では例年、3月の末に1回目の種まきをしています。この種まきも左側の写真の温湯消毒から芽出しを経て、種まきを行うのですが、気温が高すぎると芽が伸びすぎて苗箱に均一な量をまけなかったり、種まきの効率が下がります。ちゃんと種まき作業ができたとしても、その後極端に寒い日があると前述したように芽が寒さに当てられて、凍害になってしまい、苗の作り直しになってしまったりします。種まきと育苗はその後の田植え等の作業の大事なスタート地点ですので、不安定な春先の天気には特に注意しながら進めていきます。今年のお米づくりを幸先よくスタートしていけるよう頑張ってまいります。皆様におかれましては、季節の変わり目での気温の変化で体調を崩されませんようご自愛いただきますようお願いいたします。
- 榮米だより VOL.332.23.2.26
-
梅の花が咲き始め、春の空気を感じたと思ったらまた寒さが戻ってきたりと、まさに三寒四温といった気候になっておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、先々月の榮米だよりでも紹介させていただきました、近江米の新品種の名前の投票結果が発表され、【きらみずき】に決定いたしました!
新品種きらみずき 県内に在住の小学2年生が「キラキラしてみずみずしい琵琶湖を連想してつけた」とのことで、琵琶湖を預かる滋賀県にふさわしい名前に決まったのではないかと思います。
品種の内容ですが、母親に「にこまる」、父親に以前作られた「滋賀69号」を交配させてできた品種です。やはり大事なのは味がどうか?という所だと思いますが、にこまるの方はすでに榮農場でも栽培していて粒が大きくおいしい品種だなと感じており、それを引き継いでさらに滋賀の気候に合った品種になると思いますので、期待がふくらみます。
もう一つ滋賀県の環境と農業に関わるお話です。
滋賀県の琵琶湖周辺の水田は、固有種であるニゴロブナなどの湖魚に絶好の繁殖環境を提供してきました。こうした水田やヨシ帯などに向かってくる湖魚の生態を巧みに利用してきた「エリ漁」は、資源にやさしい伝統的な「待ちの漁法」の代表格です。また、河川に遡上する湖魚の産卵環境の保全に寄与する多様な主体による森林保全の営みや琵琶湖の環境に配慮した農業など、森、川、水田、湖のつながりは、世界的に貴重なもので、このような琵琶湖と共生する農林水産業(琵琶湖システム)は、千年以上に渡って受け継がれてきたもので、2022年7月にFAO(国連食糧農業機関)による「世界農業遺産」に認定されました。
榮農場はこの琵琶湖システムのうち、農薬と化学肥料の使用量を抑え、琵琶湖へ流れ込む農業排水を環境負荷の少ないものにする「環境こだわり農産物」の栽培に取り組んでいます。人間が生きていくためだけでなく、それが永続的に持続可能な農業を目指している滋賀県の取り組みに誇りを持ちながら、今後も農作業に勤しんでまいります。
- 榮米だより VOL.331.23.1.29
-
1月24~25日に強烈な寒波がやってまいりましたが、皆様体調など崩されていないでしょうか。栗東市もこの寒波により、雪の降り始めからものの10分ほどで積もりはじめ、田んぼも一面真っ白に雪で覆われました。
冬の間の田んぼは去年の稲の残ったわらや根っこが腐食して次の栄養になるようにしっかり休ませる必要があり、雪解け水をもらいながらゆっくり分解されていきますので、こうしたなにも手を加えない時間も田んぼのコンディションを良くする上で大切な事になります。
ただ、ここ栗東市は滋賀県の南部で例年そこまで雪が積もる事もなく、このようにまったくトラクター等の外作業に行けない日々が続くのも中々もどかしいモノですね。北陸や東北、ましてや北海道で稲作をされておられる農家の方々の忍耐力にはあらためて頭がさがる思いです。
昨年の11月に種まきをした小麦は12月にはしっかりと芽吹き、順調に育っていましたがこの降雪で完全に埋もれてしまい太陽の光を浴びることができなくなってしまいました。しかし、寒さに強い麦はこんな過酷な環境でも雪の下でじっと耐え、春が来るのを待ち続けています。昨年度から今までとは違う品種の小麦を栽培しておりますが、雪が解け、春の太陽の光をたくさん浴びることで美味しい小麦となり、パンやうどん等となり、多くの皆様に食べていただけることでしょう。国産の小麦はあまり流通が多くはないですが、ほぼ秋蒔き~初夏収穫の為、口にする際は厳しい冬を耐え抜いたことを少し思い出していただけるとよりおいしく感じられるかもしれませんよ!!是非お試しください!!
雪の下の小麦 まだまだ寒い日と流行り風邪が続く昨今ではありますが、北国の農家や小麦に負けずとも劣らないよう、忍耐力を鍛え、2023年もがんばる所存ですので、今後とも榮農場をよろしくお願いいたします!! 皆様も体調を崩されないよう、お体にはお気をつけてお過ごしください。
- 榮米だより VOL.330.22.12.25
-
朝晩の冷え込みが厳しくなり、栗東市では朝の水たまりに張った氷は車で踏んでも割れないほどの厚みになってまいりましたが、皆様お元気にお過ごしでしょうか。榮農場の12月は例年通り、お餅の製造や大豆の収穫を行っておりました。
天候の影響を受けやすく収穫量が安定させにくい大豆ですが、今年は順調に育ってくれて、収穫を迎えることができました。
現在の国際状況の不安定さでは輸入食品がいつでも手に入るとは言い切れなくなったことや安全で安心な国産食品としての国産大豆の需要は高くなっていくと思いますので、安定した収穫量と品質を確保できるように栽培のノウハウを積み上げていきたいと思います。
また、刈り終わった大豆の田んぼですが、大豆のもつ力が空気中の窒素を土壌に供給してくれ、その窒素が栄養分となるため次に育てる稲のときに使用する肥料が削減できるというありがたい機能があります。大豆の根に住んでいる根粒菌というバクテリアの一種が窒素をアンモニアに変換してくれた結果肥料となるのですが、これを人工的に作ろうとすると1000気圧の圧力と500℃の高温で水素と窒素を化学反応させて作っているため大変なエネルギーが必要で、自然界の持つ力におどろかされます。
そしてまた次の米作りへと入っていくのですが、この度近江米の新品種が開発され、現在滋賀県のウェブサイトにて名前を募集しております。まだ販売は先の令和6年度からとなりますが、榮農場としても期待している品種ですので、よい名前を思いつかれた方はぜひご投票いただければ幸いです。こちらのURL
(https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/shigotosangyou/nougyou/ryutsuu/327235.html)
またはQRコードのページから投票できます。
また、おいしい品種でもよりおいしく育てるのが農家の腕の見せ所かと思いますので、より良い米づくりをできるようがんばりたいと思います。
2023年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
- 榮米だより VOL.329.22.11.27
-
11月は稲刈りが終わったとほっとしたのも束の間、麦の種まきの時期が来たり12月からの大豆の収穫の準備などがあり、切れ間なく農作業が続いておりました。
この農作業に欠かせなく、年中働いてくれているのがトラクターで、今回の種まきには土を耕して種をまく隙間を作り、種をまき、肥料をまき、土をかぶせて鎮圧するという一連の作業を一気にやってくれる作業機をつけて種まきをしています。
麦の種まき トラクターの作業機には他にも、シンプルに土を耕すもの、土の上下をひっくり返すもの、土の底の地盤にわざと切れ目を入れて田んぼの排水性を良くするもの、広い面積の雑草を一気に処理するための草刈り機、肥料まき機などなど多種多様にいろいろなものがあり、そのために利用頻度が高く使用時間が長くなってしまいます。
そんな年中活躍してくれているトラクターですので、消耗品も多く、今回はタイヤの交換もしました。自動車のように高速で走るわけではないトラクターですが、やはりよく使用していると写真の通りタイヤの山がかなり減ってしまっていて、交換したことで田んぼの中での曲がりやすさや進みやすさが格段に良くなりました。普段の農作業や土づくりに一役かってくれているトラクターですので、大事に使っていきたいと思います。
すり減ったタイヤ 年末も近づき、榮農場では毎年ご好評をいただいているお正月用のお餅を作り始めました!今年は特に早くからご注文をいただいていて例年より早い餅つきのスタートになりました。餅にすると粘りや伸びが抜群で最適なものの、稲が倒伏しやすく栽培が大変なため生産量が少ない滋賀羽二重糯で作っています。2023年もよく伸び、榮えていけるようにとの思いを込めて作っていきたいと思います。
- 榮米だより VOL.328.22.10.30
-
皆様のおかげをもちまして、令和4年産の榮米の稲刈りが10月21日に無事終了しました!今年は面積が広いこともあり最長の時間がかかり、例年より1週間ほど遅れての稲刈り終了となりました。
稲刈り 新型コロナの発生から3年近く経ち、以降普通の生活が普通ではなくなり色々なものが変化してまいりましたが、稲作・農業も例外ではありませんでした。
予想もしなかったようなことが起こった近年で環境が変わり、いままで農業をしていた農家さんも1年、2年はなんとか耐えていたものの今年はきびしくなり辞めていかれるところが多く、そうした田んぼの耕作を榮農場に委託されてきているため作業面積が広がり、春の田植え作業も今までで最も長く時間がかかりましたし、その分秋の稲刈り作業も時間がかかっておりました。時間はかかりましたが、なんとか大きな事故やアクシデントもなく収穫作業を終えられたことにホッとしています。来年もまた預からせていただく田んぼがさらに増加する予定となっておりますが、農家の担い手が少ない栗東という地域で放棄田を増やさないよう、きびしい状況ではありますが精一杯お米作りを続けていきたいと思います。
来年、滋賀県の代表で宮内庁に献上するお米を榮農場で作らせていただけることになりました。写真は今年の献上米のお田植祭りの際のものです。日本人が昔からお米作りを脈々と続けてきて、令和5年度の滋賀県の代表を仰せつかったことを誇りに思いながら取り組ませていただきます。平成25年に「日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界的にも日本の和食は世界に誇れるものですよね。そして米はその中の「主食」なのですから、日本人が世界に誇るべきお米を作らせていただいていることに改めて感謝しながら、日々の作業を進めていきたいと思います。
新嘗祭 一日の寒暖差が激しく、朝晩は冷えを感じることも多くなってまいりましたので、皆様におかれましては何卒ご自愛いただき、暖かい新米のご飯を食べて活力を得ていただけたらと思います。
- 榮米だより VOL.327.22.9.25
-
実りの秋を迎え、新米の季節がやってまいりました!稲刈りのため忙しくしているところの榮農場ですが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
今年の夏も非常に厳しい暑さになり、高温によるお米へのダメージを心配していましたが、稲も暑さを乗り越えてくれて収穫を迎えることができました。今後は台風が多くなってきますが、9月のシルバーウィークに直撃した台風14号での被害も一部強い風によって稲がなぎ倒されるなどの被害もあり、なかなか順調には仕事をさせてもらえませんが、晴れた日にはどんどん収穫をすすめ、できた品種から順に新米をお出ししていきますので、秋の味覚の新米をお楽しみください!
また、今年は玄米の色彩選別機を性能の良いものに入れ替えをしましたので、お米の仕上がりをより良くすることができました。
玄米色彩選別機 この機械にお米を流し入れるとCCDカメラで撮影し、画像から小石などの異物や虫食いで黒くなったお米などを判別して除去してくれるといった機械なのですが、カメラの性能や流れるお米を照らすライトが明るくなって選別精度が上がるなど、農機具の中でも近年の進歩が大きい機械です。
特に榮米では殺虫剤を使用していないため、虫食いによる黒い斑点が付いたお米がある程度発生しますので、こうした機械を利用しながら仕上がりを向上させ、良いお米をお届けしていきたいと思います。 夏の暑さも落ち着き、田んぼでは夏のカエルの声からコオロギなどの秋の虫の声に変わってまいりました。朝晩は肌寒くなってまいりましたので、新米を始め秋の味覚で栄養をつけてお元気にお過ごしいただければと思います。
- 榮米だより VOL.326.22.8.28
-
令和4年度の田植えスタートから4カ月ほどが経ち、稲刈りの季節が近づいてまいりました。ゆっくりじっくり育つ育成期間中は長く感じますが、気がつけば穂が出て若いお米を実らせていて季節の流れと時が経つ早さを感じます。
田植え 写真は5月ごろ、今年5歳になる孫と一緒に田植え機に乗っているところです。一度乗せたら楽しかったようで、保育園の後に母親の電話を借りて「どこで田植えしてるー?」と元気な声で言ってきます。こちらは一日中ずっと田植え作業をしていてへとへとなのですが、子どもは元気が有り余っているようで、その日の作業は終わろうと思ってもなかなか田植え機から降りてくれません。そんなこんなで、この子と一緒に植えた田んぼは結構な面積になりました。子どもを乗せているからと変に曲がった植え方をするわけにはいきませんので、比較的ゆっくりとした速度で注意しながら植えています。ピンク色の帽子のおばあちゃん曰く、これまで30数年間田植えをしてきたが、孫と田植え機に乗るのが一つの夢だったそうで、体力的には疲れていながらも内心は大変うれしい時間だったそうです。そして二枚目の写真は同じ場所の田んぼの今の姿です。あと10日から2週間ほどで稲刈りの適期かと思われます。自分で植えたお米を食べる孫の顔が今から楽しみです。
農家にとっては当たり前のことですが、春先には小さな種もみだった姿から種まきを経て苗へと育ち、田植えをして成長を見守り、大きくなって稲へと成るその全ての工程を私たちは見ています。田植えしたての時には風にあおられて抜けてしまわないか、ちゃんと根を張っているか、太陽の光を浴びるのは良いですが日照りが続くと水が足りているか、雨天が多いと今度は水位が高くなりすぎていないか、溢れて濁水を流しすぎていないか、雑草が生えて養分を吸われていないか、少し大きくなってきたら虫や鳥獣の被害にあっていないか、成長に悪影響になる病気になっていないか、お米を実らせるための肥料は足りているか、穂が出てきて頭が重くなったところに強風が吹いて倒れてしまわないか等々、心配事を挙げたら本当にキリがありません。ただそんな心配があっても元気な稲は力強く根を張ってしっかりと立ち、次第に涼しくなってきた夏のそよ風にサワサワとなびきながら鮮やかな黄色い穂を見せてくれます。あと少しで収穫できるというこの頃は「ああ今年も色々あったけどよく育ってくれたなぁ」と自然の恵みに感謝の言葉が頭に浮かびます。 今の時期は天候が不安定になり、雨風が強い日もあれば、残暑の暑さが堪える日もあります。皆様におかれましては昼夜の気温変化などで体調を崩されませんよう何卒ご自愛いただきたいと思います。
- 榮米だより VOL.325.22.7.31
-
うだるような暑さの日々が続いておりますが、皆様お元気にお過ごしでしょうか?
7月は明けたはずの梅雨が帰ってきたような雨の日が多くあり、晴れた時を縫って農作業を行っておりました。
その中でも7月19日に降った雨は降り方が凄まじく、普段なら一時的に降りはしてもすぐに止むようなどしゃ降りが一日中続いているような状況でした。その雨で京都から滋賀にかけて浸水や鴨川があふれそうになるなどの被害がニュースで報道されていましたが、榮農場の田んぼでも作物が水没してしまうくらいの水量となり水を抜く作業に追われました。幸いそれ以上の被害はなく無事に排水できましたが、自然が牙をむく時の怖さを再度実感させられました。
そんな自然の力を借りて農業は成り立っていますので、自然環境へのダメージをできるだけ減らすということも大事な要素になるのですが、先日、絶滅したとされていた昆虫「キイロネクイハムシ」が琵琶湖で発見されたという京都大学の発表があり、滋賀で農業をしている以上無関係ではいられないなと感じておりました。このキイロネクイハムシは日本列島の平野部の池沼に生息していたようですが1962年以降記録が途絶えていて、60年ぶりの発見となりました。発見者の加藤眞教授と曽田貞滋教授によると再発見できたものの日本列島の低湿地生態系が危機的であるということに変わりはなく、琵琶湖が最後の砦となっているとのことで一層の環境保全が必要のようでした。このニュースで琵琶湖の生態系を守るという意味でも、持続的に農業を続けていくという意味でも自然環境の保護について今一度気を引き締めていかないといけないなと感じております。
さて、稲のほうは序盤に田植えをしたところから穂が出てきており、お米を実らせ始めてきました。早いところは8月末から稲刈りを始めますので、この夏を乗り切っておいしいお米に仕上がるように手をかけていきたいと思います。 暑さで体調が乱れがちですが、こんな時こそしっかり栄養を取って乗り切っていきましょう!
- 榮米だより VOL.324.22.6.26
-
ゴールデンウィークから始まった田植えですが、ようやく終えることができました。今年は植える面積が非常に多く、例年の2割増しほどあったため時間がかかりましたが、無事に終えることができほっとしています。最初に植えた稲はもう濃い緑の葉を大きく伸ばして成長し始めており、植えたてのころは見えていた株と株の間の地面も隠れるほど育ってきました。
7月のなかばから、外からは見えませんが稲の茎の中でお米を作り始めるので、このタイミングに合わせて肥料をやっていきます。その準備や水管理などの農作業がありますが、稲が良いお米を作れるように栽培を続けていきたいと思います。
6月は田植えと並行して、麦の刈り取りも行っておりました。
今年の小麦は滋賀県が新しく奨励品種に選定した「びわほなみ」を栽培していました。主にうどんやそうめん、そばのつなぎなど日本めん用に使われるそうです。そしてこの麦は去年導入した新しいトラクターで種まきをして育った麦で、種まき機の動作がとても安定していて、田んぼ一面きれいな金色に育てることができました。麦の刈り取り作業を写した写真は近江富士とも呼ばれる三上山がバックに綺麗に写ってくれました。また、三上山の手前(カメラから200mほど)に小さく田植え機もあるんです。麦の刈り取りと田植え機が同じ地域で作業しているのは珍しいです。
麦刈り そして今年は小麦の輸出国のウクライナが軍事侵攻を受けている影響もあり国内で生産することの大切さを考えさせられました。農作物を作り国内自給率を上げるといっても原油価格や肥料が値上がりしていたり、さまざまな事や国ごとの思惑が複雑に絡み合った現在簡単な事ではありませんが、突き詰めた時まず大事になってくるのが食料なのではないかなと思います。これからも生活の基盤である農作物を守るという意味でも頑張っていきたいと思います。
6月はジャンボにんにくの収穫期でもあり、にんにくを植えた田んぼにしっかりと地力があったため今年は大きく育ったにんにくを作ることができました。一粒で親指の大きさほどもあるにんにくになり、ジャンボにんにくの名にふさわしいサイズに育ちました。食べるのが楽しみです!
ジャンボにんにく
2023年4月19日
2023年3月21日
2023年2月21日
2023年1月19日
2022年12月19日
2022年11月19日
2022年10月19日
2022年9月19日
2022年8月19日
2022年7月18日