榮米だより VOL.340.23.10.29
2023年11月19日
秋も深まり、急に気温が下がってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
本年大役を仰せつかっておりました宮中での新嘗祭に献上するお米の抜穂祭を9月30日に行いまして、献上米の収穫をいたしました。
当日は暑いくらいの晴天に恵まれながら、ちょうど祭典が終わった午後から雨が降ってくるという祭典が終わるまで雨が待っていてくれたような偶然も起き、お天道様も見守っていただいているようでした。
そんな好天の中、祭典は神事を行ったのち、榮農場スタッフと共に刈女さんたちが稲を一株一株丁寧に刈り取っていき、黄金色に実ったきらみずきを収穫していきました。
今回新開発の品種のきらみずきを栽培した事はもちろん、滋賀県代表として献上米を担当させていただいたことなど初めてづくしの経験となり、多数の関係者の皆様の力をお借りして無事抜穂祭を行うことができ、感謝の念に堪えません。宮内庁のウェブサイトを拝見したところ新嘗祭は「宮中恒例祭典の中の最も重要なもの」と記されており、それほど大切な五穀豊穣と発展への願いを込めて受け継がれてきた伝統の一端を担うことができた事は本当に大きな経験となりました。
そして、収穫したお米は滋賀県庁にて新穀献納検分式が行われ、副知事により検分いただき正式に滋賀県からの献上米として公認をいただきましたので、宮内庁へとお送りいたしました。 早いもので今年も残すところ2か月となりましたが、この経験を大事に11月23日の新嘗祭を迎え、来年以降の米作りにも一層励んでいきたいと思っております。