榮米とは
2011年2月25日
日本人は、2300年もお米を食べ続けてきた民族ですが、農薬が一般的に使われるようになったのは20世紀からのことです。場主・中井榮夫は農家の家系に生まれ育ち、農薬を使用した稲作を行ってきました。農業の勉強でアメリカ留学をし、大規模農業でのポストハーベストも目の当たりにしてきました。
転機が訪れたのは長男のアトピー性皮膚炎発症でした。私たちはそれまで農薬に頼って続けてきた稲作を根本的に考え直し、できるだけ農薬の使用量を少なくし、肥料も米ぬか、けいふん、稲わらなどを中心とした有機資材の肥料に変更し、日本人が代々受け継ぎ、育ててきた知識と知恵をベースとした昔ながらの米作りに戻りました。
そして、わたしたちが住む滋賀県では、田んぼから出た水は琵琶湖に流れ込み、そこから瀬田川、宇治川、淀川と名前を変えて京都、大阪を通り、大阪湾へと流れていきます。その水は飲料水として利用されることや、また琵琶湖の生態系を守るためなどの理由により、他県よりも農薬や化学肥料の使用が厳しく制限されています。そのなかでも、もう一歩進んでそれらを節減するように努め、おいしいだけではなく、安全に、食べる人が健康で『榮』えていけるよう栽培したお米。
のぞまれるものをのぞむかたに・・・ それが『榮米』です。