榮米だより VOL.249.16.3.27
2016年4月19日
日ごとに暖かさが感じられるようになり、榮農場の農舎裏の柿の木の芽吹きに春の訪れを思う今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
年末から年明けにかけて荒起こし(株起こし)作業した田んぼがここ最近の暖かさで草がどんどんはえてきています。
草の種というのは土の中で何年もおとなしくしているかと思えば、耕して表層近くに来て地温が上がることで目を覚ましどんどん繁殖していきます。種は数十年でも生きているようで、耕しても耕しでもいくらでも生えてきます。
本当に雑草魂とはよく言ったモノだと感心しますね。
榮農場では農閑期中の田んぼにも除草剤などは使わないのでこまめに耕して草を鋤き混んでいくのが大切なんですが種まきや田植え等の春作業の準備と並行し、天候を見つつの仕事なのでなかなかに大変ではあります。
ただ昔の人は牛や手作業でやっていたということを思えば、今は恵まれているなと実感しご先祖に頭の下がる思いです。
春の米作りの準備と並行して、新しいいちじくの苗も作り始めました。
いちじくの枝の節の部分を残し、20cm前後の長さに切ったものをスポンジに挿していきます。スポンジの水が乾かないように水やりをしていると2週間ほどで節の部分から新しい芽が出てきました。
ある程度育ったところで移植するのですが、枝の部分だけから再生してくるその生命力には驚かされます。
去年作ったいちじくのドライフルーツなどをまた作っていきたいと思っておりますので、栽培からがんばりたいと思います。
3月の末より、また稲の種まきを始めるため、準備を進めております。種の選別や種まき機はもちろん、田んぼのほうもトラクターで耕して回ったり、水を引き込むための整備などで忙しくなってまいりました。
良いお米作りにはまず苗からといわれます。準備の段階からおいしいお米作りは始まっていると感じますので、この春の作業をしっかりとやり遂げたいと思います。