榮米だより VOL.240 15.6.28
2015年7月15日
今年の田植えも無事終わり一区切りついたところの榮農場です。関西も6月に入って梅雨入りし、雨が降る日が多く農作業ができない日もありますが、晴れ間をぬってがんばっています。
先々月に作り榮米だよりでもご紹介していたチェーン除草機ですが、さっそく無農薬で育てている稲の田んぼで使ってみました。チェーンで土の表面をひっかくことで雑草を削りとろうという狙いで作った機械です。田植えの後1週間ごとに1度ずつ今のところ2回かけてみました。
やはり一番怖かったのは雑草と一緒に稲も取れてしまうんじゃないかという所ですが、使用してみると少々はダメージもありますが思ったほどの被害もなく、ほとんどの稲が残ったまま雑草をとることができ、良好な結果になりました。
雑草も取れるのに加えて、チェーンで土をひっかく事によって水が濁り、光をさえぎって次の雑草の発芽を抑えてくれているようで、田植えから1カ月程度たった6月末の時点では雑草の姿があまりなくきれいな状態を保ってくれています。例年だとこのくらいの時期から草が見え始めているので、チェーン除草機の効果を感じています。
稲の栽培では早め早めの対策が一番後になって効いてくるので、今の時期の雑草を抑えられたという事はとても助かります。これから気温が高くなってくると今とは違う種類の雑草も出てくるので、それらの発生にも気をつけながらこの良い状態を保っていきたいです。
6月中は田植えの他に麦の刈り取りや大豆の種まきもあり、かなりバタバタとしていました。減反の稲を栽培しないように割り当てられた区域で麦や大豆を育てているのですが、その減反の面積が昨年5町歩(5ha)で多いなと言っていたところ、今年はさらに増えて6町歩あり、多い分作業量も増えて大変です。6月末で麦の刈り取りは終わったのですが、大豆の種まきが少し残っています。梅雨時期なので雨の日が多いですが、土が水で浸されてしまうと種をまいても発芽しないので、晴れ間を見て作業を進めたいと思います。
だんだんと気温が高くなり夏の到来を感じるようになってきました。この時期一気に大きくなる稲も少しでも日光を浴びようと横に葉っぱを伸ばし始めました。蒸し暑い日もありますが、皆様も水分補給をしっかりとしてお体にはお気をつけてお過ごしください。