榮米だより VOL.234 14.12.28
2015年1月9日
2015年も早いものであとわずかとなり、榮農場では榮もちや大豆の刈り取りに忙しくしております。周辺の山々も白く雪が積もってきており、毎朝水たまりに氷が張る寒さが続いていますが、スタッフ一同元気に仕事に励んでおります。
昨年から導入した青いイセキのコンバインと共に、2台体制で栗東内の各地域の大豆を刈り取ってまわっています。
コンバインで収穫するものはなんでもそうなのですが、雨や朝露で収穫する作物が濡れていると刈り取りができなくなるため、収穫期には晴れていてほしいのですが、12月の中1週間ほど雨と雪で刈り取りができず足踏みしていました。それを見越して、できる限り計画を前倒しで作業を進めるのですが、天候ばかりは思うようにいかないので毎年苦労させられています。
計画では年内に終わるようになっているのですが、こうして計画がずれていくと年明けに持ち越してしまいます。年内に終わるのと終わらないのとではお正月を迎える気分がだいぶ違ってきますので、刈り取り作業にあたるスタッフは必死で刈っています。
25年度は年明けまで残ってしまったので、今年こそ天気や大きな故障を起こさないように気をつけながら、年内に終われるようがんばりたいと思います。
2010年からお餅専用に榮劫庵の名前で建物を建て、本格的にお餅の製造を始めて4年目のシーズンがやってまいりました。あいかわらず多くのご注文をいただき、うれしい悲鳴をあげております。
少しずつですが、今年は滋賀羽二重のもち生地を使って作ったいちご大福を栗東市の食品スーパー、スター辻店に置かせてもらえることになりました。一般的な大福は生地に米粉を使って作っているためいつまでも生地のやわらかさを保てるのですが、うちのはもち米100%にこだわって作っているため、時間が経つとどんどん硬くなってきてしまいます。この点を解決するために何度も試作を繰り返しておりました。お餅に糖分を入れるとやわらかさを長続きさせられるということは分かっていたのですが、大福の生地としてあんこを包んで安定して形が保てる硬さとやわらかさを両立させるのは一筋縄ではいかず、試行錯誤が必要でした。
中に入れる苺は、スターさんが直営で苺の栽培をされており、それを使わせていただけることになりました。栗東で作られている大きくて甘いと評判の苺で、うちの滋賀羽二重糯との栗東産のコラボレーションです。もち米100%の風味と食感、甘ずっぱい苺のバランスがおいしい、本職の和菓子屋さんにも負けないいちご大福ができたと自負しております。栗東にお越しの際はぜひお買い求めください。