榮米だより VOL.231 14.9.28
2014年10月1日
今年も新米の季節がやってきて、毎日稲刈りに追われている榮農場です。8月はぐずぐずした天気が続いていましたが、9月に入ってからは好天に恵まれ、稲刈りは順調に進んでいます。
8月の長雨の影響をうけて前半に刈り取るコシヒカリ、キヌヒカリの生育が少し悪く収穫量も少なくなってしまっていたのですが、この後の育ちが遅い晩生(おくて)の品種の日本晴、ヒノヒカリ、滋賀羽二重糯などは9月の日光をしっかり受けて育っているので期待できそうです。
お米好きの方はご存知かと思いますが、今年はミルキークイーンというすこし変わった品種を作ってみました。コシヒカリの突然変異から生まれた品種で、アミロースという成分が少なくもち米に近い状態になったお米です。(もち米はアミロースがほぼありません)そのため非常にもちもちした食感があり、冷めても硬くなりにくいお米です。また、普通のお米にまぜて炊くともちもち感がプラスされますので、変化を楽しむこともできます。
栽培する側から見ると病気に弱く、倒れやすく手間のかかる品種なのですが、これが好きという方は他のお米を食べられなくなるという声も聞きますので、榮農場でも作ってみました。もち米に近いためか白く濁ったお米で、“ミルキー”な見た目のお米が出来上がりました。多くは作っていませんので、売り切れの際はご容赦いただきたいのですが、食べてみたいという方はぜひご連絡ください。
お米以外にも、毎年育てている白菜やそばに加え、今年はじゃがいもを植えてみました。今は種いもから芽が出てきたところで、これからの成長が楽しみです。この後芽かきや肥料をやったりの作業をして、12月ごろの収穫予定です。
そばは今白い花が満開になっていて、このあとそばの実を作り始めるところです。気づいたら花が咲いていたという感じで、草丈が伸びるのも一気に育っていきました。そばは台風などの風で簡単に倒れてしまうので、このまま順調に育ってほしいところです。
すっかり朝晩は寒いくらいの気候になり、日中は過ごしやすい気温になってきました。残りの稲刈りもがんばっていきたいと思います。