榮米だより VOL.227 14.5.25
2014年6月1日
田植え真っ最中の榮農場です。毎日田植えで忙しい日々ですが、なんとか着実に植えすすめていっています。
今年は浮き苗といって、田植え機で植えても根付かないで抜けてしまう苗が多く出てしまい、植え直しをした田んぼもありました。原因として考えられるのは、田植えの前にトラクターで土の面を平らにする代掻きという作業をする際に、土をこねまわしすぎてやわらかすぎる土になってしまったとか、田植え機の植え付け速度が早すぎたとか、5月の上旬に比べて下旬は少し気温が下がったこともあり、水温の低い水が流れ込み、田んぼの水深を深めにとってしまうと苗が冷えて活着できずに抜けてしまったなどが考えられるのですが、例年と同じように作業をしていても、稲は生き物なのでその時の状況にあわせてやらないと失敗することもあるという農業のむずかしさを感じました。
田植えでは他にも小学生の田植え体験教室のお手伝いもやっています。最初だけ田植え機で植えて、それを目印にきれいにならぶように手で一株一株植えていってもらっています。
私たちも株が欠けているところを手で植えていったりすることがありますが、手植えというのが案外むずかしく、2~3株を植えるのが良いのですがとりすぎて5株6株と植えてしまったり、植えた後をみると曲がっていたり、ゆっくりやってるといつまでたっても植えおわらなかったりということがよくあります。しかし子供たちは泥だらけになりながらも上手に植えていってくれました。良い経験になってくれればと思います。
また、田植えをするためには代掻きをして田んぼを平らにしておかないといけないのですが、田植えの2~3日前にするのがよく、あまり早いと雑草が生えてきてしまい、田植え直前すぎるとかき回した土が落ち着いていないため稲の根が張れずに抜けてしまいますので、同時進行でやっていっています。タイヤの跡がなかなか消えない田んぼや田面が波打っていて水平が出しにくい田んぼもあったりするので田んぼの状態にあわせて田植えしやすいように調整していっています。
今年はエルニーニョ現象が発生する確率が高く、冷夏になるといわれていて心配ではありますが、天候にあわせて稲が育ちやすいように手をかけていこうと思います。今はまず残りの田植えを無事終えるようがんばります!