榮米だより VOL.226 14.4.27
2014年5月1日
今年も、米作りのシーズンがやってきました!今は苗を育てているところで、4月の末から順次田植えを始めようかといったところの榮農場です。忙しくなってきますが、稲は青々として元気に育っており、人間も負けてられないなと思わされます。
その稲ですが、3月の末から種まきを始めています。一般的な田植えでは、苗箱という幅60cm×縦30cm×深さ3cmくらいの箱で、ある程度まで育てて田植え機で田んぼに移植するという方法で育てます。土を敷いて種もみをまき、上から土をかぶせるといった一連の作業を行い、温度と湿度を高く保つ部屋へ3日間入れておくと芽が顔を出してきます。
芽が出てきたばかりの苗は、まだもやしのようで白く透き通っていますが、このあとビニールハウスに移し日光に当たるとすぐに緑色になってきます。
この苗は榮農場で植える分はもちろんですが、近隣の農家の方々の田植えのために販売もしていますので、失敗できません。そのため、きれいに揃って芽を出す環境を整えるために、種もみの準備や機械が正常に動いているかなど常に気を配ってやる必要があり、芽が出ているのを見るまで気をもみながら待ちます。
そうして育った販売分の苗は今年も軽トラに乗せて運ばれて行きました。毎年買っていただいていますが、ちゃんと秋の収穫まで榮農場で生まれた稲が育ってくれてこそなので、ありがたく思っています。
ビニールハウスに移した苗は日に日に背を伸ばし、元気に育っています。今年は4月の頭ごろはまだ寒く、ビニールハウス内の温度が下がらないようストーブを焚いたりしましたが、寒さの影響も感じさせず順調に育ってくれました。
この苗箱の中はびっしりと根を這い巡らせていて、持ち上げても大丈夫な分厚いシートのようになります。田植えの時はこうして箱をはずして田植え機に乗せかえます。植える時にはどうしてもこの根をちぎらないといけないので、植えた直後は少し弱りますが、すぐに根を再生させて復活していきますので、稲の強さに感心します。競い合って背を伸ばすのでもう箱の中では窮屈そうな感じで、植えかえられるのを待っているかのようです。
新緑が目に鮮やかな、すがすがしい季節になってまいりました。田植えが目前に迫っています。今年も美味しいお米をお届けできるようがんばりたいと思います。