日本一美味しいお米 榮米

榮米だより VOL.223 14.1.26

2014年2月1日

 いつも榮米をご愛顧いただきまして、ありがとうございます。
年末までに終わりたかった大豆の刈り取りですが、年末から年明けにかけて雨やら雪やらでさっぱり作業が進まず、1月半ばにやっと作業終了したところの榮農場です。
大豆を刈り取る時に乾いていないと、湿度で脱穀がうまくいかずコンバインの中で詰まってしまったり、出てきた豆が泥にまみれて出荷時に等級が下がってしまいますので、雨や雪、また朝の霜の降りたあとや夜露で湿ってしまっていたりするとどうしても刈り取りができません。しかしあまりに刈り取りがおくれてしまうと豆が徐々に腐ってきてしまいますので、できるだけ早く刈りたいというジレンマで晴れてくれるのを祈りながらの毎日でした。
この天気ばかりはどうにもならないので、わずかな晴れのすきまをぬって刈り取りを進めていました。急いで刈っていきたいところですが、豆の品質を落とさないことと、機械を壊さないように慎重に仕事を進めないといけません。この大豆刈りが終わらないと年が明けた気持ちにならないので、やっと終わって一息つけた感じです。
その後頑張ってくれたコンバインの掃除もおわり、時間がかかりましたがやっと刈り取り作業を終えることができました。

汎用コンバインの掃除

汎用コンバインの掃除


平成26年産の米作りの準備も始まっています。
隣の田んぼとの境界になるあぜですが、ザリガニやもぐらなどが毎年穴をあけるので、そのたびに土を盛って穴を埋める必要があります。田植えをしたあとは手作業で一つ一つ埋めていくしかなくなるので、多数の穴があけられたあぜはトラクターにあぜ塗り機という機械をつけて、機械が入れる冬の間にしっかりと直しています。
 機械があぜの横の土を持ち上げ、台形のあぜになるように成形していくのですが、これがなかなか思った方向に引くのがむずかしく、慣れが必要な機械です。
あぜ塗り後のあぜ

あぜ塗り後のあぜ


 米作りにとって水はとても大事なもので、しっかりと水を張り続けられる田にしていないと後々の作業が大変になったりお米の出来不出来にも関係してくるので、あぜの穴には苦労させられます。今年もおいしいお米をとるために、春の田植えまでに直せるところは直しておきたいと思います。
 昨年10月に種まきをした麦は、寒さにも負けず15cmくらいの草丈に育ってきました。強い麦になるように一度麦踏みをしてあります。重たいローラーを転がして麦を踏みつぶしているのですが、1週間もしたら写真のように起きあがって青々と元気に育っています。踏みつぶしてわざと傷をつけてやることで、植物ホルモンのエチレンという物質が分泌されて、茎が太く根をしっかりと張るようになるそうです。そうして収量もよくなるという昔からの栽培方法の知恵なのですが、麦の強さにもこの事を発見した昔の人にも感心します。
1月の麦

1月の麦


 2月は引き続き田んぼに肥料をまいたり、耕したりという作業を進めていきたいと思います。また、冬のうちに今年の米作りの作戦を練って良いお米を収穫できるようにがんばります。

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387