日本一美味しいお米 榮米

榮米だよりVOL.214 13.4.28

2013年5月3日

今年も田植えのシーズンがやってきました。3月末に種をまいた稲は3日間芽が出やすい温度・湿度に調節された育苗機という室にいれておき、芽が出るのを待ちます。芽が出てすぐはもやしのような白い茎を真上にのばしていて、見た目はよわよわしいのですが上の箱を持ち上げてしまうくらいの力があります。今年は特によく芽が出ていて、よい稲になってくれそうな心強さがありました。

芽が出たばかりの稲

芽が出たばかりの稲


緑色の葉っぱを広げ始めた稲

緑色の葉っぱを広げ始めた稲


育苗機から出すとビニールハウスに移し、温度や風通しなどを調節しながら田植え機に乗せられる大きさまで育てます。透き通った緑の葉っぱも出始め、ハウス内にしきつめた苗箱で緑色のカーペットみたいになります。この小さいうちは油断するとスズメにどんどん食べられてしまうので、風通し用の窓に網をはったり破れて穴が開いたところはしっかり塞いでおかないと大変なことになります。しかし、対策はしっかりしていても網の隙間などをぬって上手に入り込んでいる時もあり、スズメの頭の良さに驚かされます。
稲の苗

稲の苗


そうこうしているうちに稲はどんどん育ち、根を箱いっぱいにびっしり這わせて草丈も伸びてきます。二十日苗と言って、種まきから20日でだいたい田植えができるまでに育ちます。こうして育った苗は榮農場で植える田んぼはもちろん、近隣の農家さんや営農組合でも使っていただいていますので、良い苗ができるようにがんばっています。苗半作といって稲の育ちの良し悪しは苗の時期で半分決まるといわれていますので、苗を買っていかれる方の分もしっかりと育てる必要がありますが、苗は生き物なので年ごとの天候や気温、また苗箱ごとにも違う顔をしていて、安定して上手に育てるのは大変だと毎年感じます。こうして育てた苗が秋に大粒の米を実らせてくれるように、大事に育てています。
苗の根

苗の根


そして、榮農場では4月26日から田植えを始める予定をしています。現在田んぼに水を入れ、代掻きといって田植えができるようにトラクターで土の表面を平らにならす作業をしています。大きなトラクターを使っていますが、田んぼの入水口から排水溝まで高低差3cm~5cmのごく緩やかな傾斜をつけながら土の表面をならしていく、とても繊細な作業です。高低差がないと秋に水が抜けず稲刈りが大変になり、つきすぎると稲が水につからなくなってしまいますので、重要な仕事です。これからあわただしい日々になっていきますが、スタッフ一同力を合わせてがんばります。

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387