日本一美味しいお米 榮米

榮米だより vol.198 2011.11.27

2011年11月30日

ここのところTPPという言葉をニュースで見ない日はないといった状況です。私も農業という職業柄この事案について日々考えをめぐらせ、この先どうなるのかと不安もあるのですが、はくさいも先月種をまいた麦もそんなことは関係なしとばかりに日に日にすくすく育っているのを見て、まずは今を大事にしないといけないかなと思っています。
そば刈り取り
そばはそろそろかということでコンバインで刈り取りをしました。初挑戦のそばでしたが思っていたよりもよくでき、収穫量も多くとれそうでほっとしました。収穫したそばは乾燥が終わったところで、これから茎や葉などのごみと実の部分を選別するところです。ボスはせっかくなのでそば打ちセットを買ってきて手打ちそばを作ろうかと言っていたので、今年はもちに加えて年末の年越しそばも自家製で農場の自給率がまた上がりそうです。
収穫したそば
また、そばの刈り取りには職業体験に来た中学生3人の子たちも手伝ってくれ、人手がいる作業なので大活躍でした。他にもいろいろな作業を手伝ってくれ、毎日お昼休みにはぐっすり昼寝をしてしまうほど疲れながらも元気にがんばってくれました。
体験学習中
トラクター体験中

この職業体験は5日間なのですが、この短い間に先ほどの収穫、トラクター運転、草刈り、もちつき、精米・袋詰め、配達と生産・販売・流通のいろんなことを体験できるのも農業ならではなのかなと思います。それだけ、他所の職業体験より得るものも多いんじゃないかと少し自画自賛をしたりもしています。
ここのところですが、たてつづけに新しくお預かりする田んぼが増え、来年の稲を作るための肥料やりや田起こしが続いています。くず大豆や米ぬかなどの有機肥料をまき、土を耕すことで有機質を栄養分として微生物が繁殖し、豊かな土に変えていきつつ、他にも酸性の土をアルカリ性にする性質がある、もみ殻のくん炭をまいたりと土をよい状態にもっていくための作業をおこなっています。農業には「精農は土を作る」とか「作を肥やさず土を肥やせ」などなど、まず土をしっかりと作らないといい作物はできないという意味のことわざがたくさんあり、土づくりの大切さを教えられます。それほど今の時期も稲作にとってとても大事な時期になっていて、それぞれの田んぼの反省点を改善して来年はうまく育てられるようにしようとこの時期から動き出しています。
これから師走となり餅つきが本格的に始まり、もち米を蒸す湯気や餅つきのドスンドスンという振動が一日中響くようになってきて、にぎやかになります。お近くにお寄りの際は餅つきをぜひ見に来てください。つきたてのおもちが食べられるかもしれません。
寒い日が続きますが、おからだにはお気をつけてお過ごしください。

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387