日本一美味しいお米 榮米

榮米だより VOL.333.23.3.26

2023年4月19日

 田んぼのあぜ道にはつくしやタンポポが咲き始め、暖かい春となりましたが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

今年は特に暖かく例年より早い桜の開花となり、木々も季節の変化を感じ取っているようです。日本の桜の代表格であるソメイヨシノの開花時期というのは、我々の農業界でも毎年春先の話題となります。というのも、桜の開花のメカニズムは桜の樹が秋~冬の休眠から明け、春先の気温上昇が大きく関わっているため、桜に限らず他の樹木や野菜、早春に種をまくすべての農作物の成長に大きく関わるのです。開花の早い年は春のほとんどの作業が前倒しとなり、暖かい日が続きすぎると草木の成長が早くなりすぎて徒長したり、寒の戻りや花冷えという言葉があるように、暖かい日の中に極端に寒い日があって霜が降りたりするとせっかく目を覚ました草木の芽が凍ってしまい凍害にあったりするのです。春の訪れの風物詩で、お花見などの楽しみはありますが、農家にとっては少し敏感になってしまうニュースなのですね。写真の満開の桜は昨年4月5日に撮影したものです。滋賀県でも昨年に比べ1週間以上開花が早いです。

榮農場では例年、3月の末に1回目の種まきをしています。この種まきも左側の写真の温湯消毒から芽出しを経て、種まきを行うのですが、気温が高すぎると芽が伸びすぎて苗箱に均一な量をまけなかったり、種まきの効率が下がります。ちゃんと種まき作業ができたとしても、その後極端に寒い日があると前述したように芽が寒さに当てられて、凍害になってしまい、苗の作り直しになってしまったりします。種まきと育苗はその後の田植え等の作業の大事なスタート地点ですので、不安定な春先の天気には特に注意しながら進めていきます。今年のお米づくりを幸先よくスタートしていけるよう頑張ってまいります。皆様におかれましては、季節の変わり目での気温の変化で体調を崩されませんようご自愛いただきますようお願いいたします。

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387