榮米だより VOL.331.23.1.29
2023年2月21日
1月24~25日に強烈な寒波がやってまいりましたが、皆様体調など崩されていないでしょうか。栗東市もこの寒波により、雪の降り始めからものの10分ほどで積もりはじめ、田んぼも一面真っ白に雪で覆われました。
冬の間の田んぼは去年の稲の残ったわらや根っこが腐食して次の栄養になるようにしっかり休ませる必要があり、雪解け水をもらいながらゆっくり分解されていきますので、こうしたなにも手を加えない時間も田んぼのコンディションを良くする上で大切な事になります。
ただ、ここ栗東市は滋賀県の南部で例年そこまで雪が積もる事もなく、このようにまったくトラクター等の外作業に行けない日々が続くのも中々もどかしいモノですね。北陸や東北、ましてや北海道で稲作をされておられる農家の方々の忍耐力にはあらためて頭がさがる思いです。
昨年の11月に種まきをした小麦は12月にはしっかりと芽吹き、順調に育っていましたがこの降雪で完全に埋もれてしまい太陽の光を浴びることができなくなってしまいました。しかし、寒さに強い麦はこんな過酷な環境でも雪の下でじっと耐え、春が来るのを待ち続けています。昨年度から今までとは違う品種の小麦を栽培しておりますが、雪が解け、春の太陽の光をたくさん浴びることで美味しい小麦となり、パンやうどん等となり、多くの皆様に食べていただけることでしょう。国産の小麦はあまり流通が多くはないですが、ほぼ秋蒔き~初夏収穫の為、口にする際は厳しい冬を耐え抜いたことを少し思い出していただけるとよりおいしく感じられるかもしれませんよ!!是非お試しください!!
まだまだ寒い日と流行り風邪が続く昨今ではありますが、北国の農家や小麦に負けずとも劣らないよう、忍耐力を鍛え、2023年もがんばる所存ですので、今後とも榮農場をよろしくお願いいたします!! 皆様も体調を崩されないよう、お体にはお気をつけてお過ごしください。