榮米だより VOL.318.21.12.26
2022年1月8日
2021年は新型コロナ感染症も紆余曲折あり苦しい時もありましたがそれを乗り越え、なんとか収束の希望も見え始めてまいりましたが、皆様お元気でお過ごしでしたでしょうか?
農業を取り巻く話題の中で、近年SDGsやサステナブルといった言葉をよく聞くようになりました。世間の環境問題への意識がより一層強まってきている中で、自然の持つ力を分けていただいている仕事なので自然環境の保全など、農業の果たす役割はますます大きくなっていると感じています。SDGsの掲げている17の目標のうち、2番目に「飢餓を終わらせ、食糧安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する」と農業は名指しで目標に掲げられていますので、農業に関わる一端として榮農場も目標の達成に向けて役割を果たしていかなければいけないと思わされる一年となりました。
また日本は本当に水田が多く、こんなに山奥にも田んぼが!と驚くこともあったりするのですが、こうした田んぼ一つ一つが小さなダムの役割をしており、大雨の際は雨水を貯め込んで川に急激に水を流さず土地を守る役割をしてくれていたりします。今年も静岡で大規模な土砂崩れがあったように、近年は毎年のように豪雨による土砂崩れや浸水などの災害がニュースで流れておりますので、田んぼの貯水機能は重要性を増していると感じています。しかし現在すでに高齢化によって稲作を続けられなくなり放棄状態となってしまっている田んぼが増えており、こうした田んぼを守っていく事も専業で農業をやっている者として続けていかなければいけないなと思っております。
昨年に引き続き、2021年もコロナ禍によってなにかと制限されることが多い一年でしたね。まだまだ予断を許さない状況ですが、次第にコロナを始めとする感染症との付き合い方を社会全体が見つけ始めているのかなと思います。皆様におかれましては何卒ご自愛いただきながら、良き新年をお迎えくださいますようお祈り申し上げます。2022年も榮米、榮農場をどうぞよろしくお願いいたします。