日本一美味しいお米 榮米

榮米だより VOL.313.21.7.25

2021年8月3日

長かった梅雨から一転して強い日差しが降り注ぎ連日の猛暑となっておりますが、みなさまお元気でお過ごしでしょうか?

稲とドクターイエロー

 今年は梅雨が長く、毎日のように雨が降っていて日照不足を心配していましたので、晴れることで人間には厳しい暑さになってしまっていますが稲にとっては良いことでもあります。

 稲は光合成によって糖を作り穂に蓄えていき、それがお米になりますので甘みのあるおいしいお米を作るためには日光が葉にあたることがとても重要です。そこで榮米では稲の株と株の間を広くとることによって、葉同士が重なって陰になりづらく、一枚一枚にしっかりと日光があたるようにして光合成が効率よく行えるような栽培方法をとっています。

 また、この時期の稲は茎の内部で小さい穂を作り始めており、栄養分を必要とするため穂肥といわれる肥料をまいていきます。こちらも榮米の栽培方法で特徴的な事として、一般的に化学肥料が使われるところですが、榮米では鶏ふん、油かすなどの有機肥料を使用しています。

穂肥まき中

 化学肥料だと成分が凝縮されているので、まく量が少なくてすみ作業的に負担が少なく、また年々肥料価格が上がっているとはいえ有機肥料に比べると肥料代も安くすみます。さらには有機肥料は植物が直接吸収できるものではないので、まいてから微生物によって分解されて初めて作物が利用できる成分になるという手間があり、有機肥料の使用タイミングや使用量の判断がむずかしく経験が必要になってきます。

それでも榮農場が有機肥料にこだわり続けているのは、田んぼの土が米作りにもっとも大切だと考えているためです。有機肥料はそれをエサとする微生物を活性化させ、生きた土になって今年だけではなく来年以降も健康な稲とおいしいお米を作る基盤になってくれますので、田んぼの生態系と環境を守りながら米作りを続けていくことができます。農業は特に自然環境と関係が深い仕事ですので、これからも自然と共存できるような方法を模索していきたいと思います。 きびしい暑さの日々が続きますが、8月の末ごろから始める稲刈りに向けてラストスパートがんばりたいと思います。皆様もお体にお気をつけてお過ごしください。

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387