榮米だより VOL.311.21.5.30
2021年6月5日
今年はゴールデンウィークが終わったとたんに平年より21日も早く梅雨入りとなり、雨の降る日が多い5月となりましたが、お元気でお過ごしでしょうか?
榮農場では田植え真っ盛りの時期に梅雨入りとなってしまい、毎日天気予報とにらめっこしながら作業を進めていっております。
少々の雨なら田植えはできるのですが、大雨や風が強く吹いてしまうと植えた苗の根が張る前に抜けて流されてしまうため、そういった日は田植えができないのですが、かといって植える適期の限界や植えるのが遅れると収穫時期も遅れるという問題もあるので、いつまでも植えないわけにもいきません。毎日天候が良くなるように祈りながらの田植えとなっています。
また、5月19日に気象庁が発表している気温の平年値の基準が1980-2010年から1990-2020年に変更となり、これによって年平均気温が全国的に0.1℃~0.5℃高くなったそうです。また、降水量の平均値も多くの地域で10%程度多くなるとのことで、実際に温暖化が進んでいるということが数字で表されてきているのが心配です。
もちろん天候の影響を直接的に受ける農業もなにもしていないわけではなく、高温に対応した栽培方法や暑さに強い品種など研究が進んでいますので、良いものは積極的に取り入れながら米作りに励みたいと思います。
先月の榮米だよりで暖冬の影響から作物の生育が早くなっているとお伝えしていましたが、気温が高く草丈が長く育ってしまった結果一部の麦が倒れてしまいました。稲は穂が重いので倒れることはよくあるのですが麦はあまりこういうことはなかったので少し驚いています。逆に倒れるほどしっかり育ったとも言えるので、残った所は倒れるギリギリまで実が詰まっていると思いますので、6月中ごろからの収穫を頑張りたいと思います。 6月は田植えのラストスパートや麦の刈り取り、にんにくの収穫などを行っていきます。体が資本なので梅雨の湿度に負けずに元気に農作業をしていきたいと思います。皆様もお体にお気をつけてお過ごしください。