日本一美味しいお米 榮米

榮米だより VOL.299.20.5.31

2020年6月17日

 今年も5月は連日田植えの日々を送っております、榮農場です。苗の生育の状況もよく、天候も安定していましたので順調に田植えを進めることができています。

2020年田植え

 この時期田んぼを見て回っていると鴨のつがいをよく見かけます。雑食なので田んぼの虫か雑草の種などを食べていると思うのですが、ゆったり泳ぐ姿に癒されます。たまに畔に巣を作って卵を産んでいることもあり、草刈りの時に気を付けていないと巣を壊しかけることがあったりもします。

田んぼの鴨

 榮農場でも、昔は鴨の雑食の性質を生かして、田植え直後の雑草を食べてもらうことにより農薬を使わずに栽培する合鴨農法を行っておりましたが、残念ながら鳥インフルエンザのパンデミックが起こりかけたことによって鳥類を飼うことが難しくなり、断念いたしました。しかし合鴨農法自体は千年以上の歴史があるようで、実感としても良い方法だと感じていたため鴨には身内のような親近感があります。その時は鳥インフルエンザでしたが、今現在はコロナウィルスの問題が発生しており自然の厳しさを突き付けられているかのようですが、農業は特に人間の力だけでは完結できない職業ですので、自然と上手に共生できる方法を探していきたいです。

 合鴨農法はやめてしまいましたが、農薬を使わずに稲を育てようとした場合、雑草をおさえないといくらでも生えてくる雑草の繁殖力に稲が負けてしまいますので、合鴨農法に代わる何らかの手立てが必要になります。今榮農場で行っているのは米ぬかペレット栽培というもので、米ぬかを粒状(ペレット)に加工したものを田んぼにまき、それをエサにする微生物が大量発生することで土中の酸素量が低下して雑草の発芽を阻害するという方法をとっています。

冬の間に作っていた米ぬかペレットを背中に背負った動力散布機で田んぼ一面にムラができないように気を付けながらまいています。農薬不使用のお米はこういった手間が多くかかるので大変ですが、より安全なお米を作るためがんばりたいと思います。

米ぬかペレット散布

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387