日本一美味しいお米 榮米

榮米だより VOL.297.20.3.29

2020年4月4日

 今年は新型コロナウィルスの世界的拡散により大変な年となってしまいました。まず、一部では学校の一斉休校などの需要増加からお米も売り切れて食品売り場から姿を消してしまう所もあったとのことですが、お米に関しては在庫は大丈夫ですのでご安心いただければと思います。1月末あたりから次第に報道され始め、連日耳にたこができるほど聞いているところかと思いますが、聞き慣れてしまい気を抜いた頃が危ないのではないかと思いますので、皆様もお気をつけてお過ごしいただければと思います。

 さて、先日滋賀県稲作経営者会議の第43回総会において、栄養学の権威京都大学名誉教授森谷敏夫博士に基調講演をしていただきました。博士は炭水化物摂取ダイエット(=京大式ダイエット)というダイエット法を提唱されています。

森谷敏夫博士の講演

 博士によりますと、昭和40年ごろのお米を大量に食べていた時期(昭和37年には一人当たり年間120kg食べていた)には糖尿病は少なかったが、2016年は1000万人も患者がいる。炭水化物を食べるから糖尿病になると言われているが、現在は約40kgほどしか食べていないのに患者数は増えている。炭水化物が太る原因のように言われているが、成人病のデータを見るとそうではなく、炭水化物は体の中で摂取した量の4倍の水分を必要とするため、糖質オフダイエットでの体重の減少は主に体内の水分が無くなることによって起きていることが多い。また、人間の臓器の中で糖質を必要とするのは脳であり、実に摂取量の1/4を脳が使用している。しかし脳は糖質しか使用することができないため、炭水化物を減らすと体が使うエネルギーを減らして脳が使う分を確保しようとします。さらにそれでも足りない分のエネルギーは筋肉を分解して作り出すようになります。そうすると基礎代謝が落ちるため、さらに痩せにくく太りやすい身体になっていってしまう、という悪循環に陥ります。

 そこで効果的に美しく痩せるためには、炭水化物を減らさず、おかずを1割減らす食生活にするのがよい、というのが博士が提案されているダイエット法の概要です。(詳しくは炭水化物摂取ダイエットで検索かhttps://www.gohansaisai.com/know/entry/detail.html?i=151よりご覧ください) さらには、これは推測ですが昭和の時代の高度経済成長期をささえ、日本という国を敗戦国から先進国へ押し上げた背景には、このお米が持つエネルギーが関係していたのでは?と思えてなりません。当時の日本人の世界一だったであろうバイタリティを後押ししたのが、お米だったのではないか。ともおっしゃっておられました。

種子の選別作業

 そんな日本の基盤ともいえるようなお米ですが、今年も米作りのスタートとなる種子の選別を始めました。秋にはまたおいしいお米をお届けできるようがんばりたいと思います。

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