榮米だより VOL.295.20.1.26
2020年2月5日
年が明け、気持ちを新たにおいしいお米作りに励んでいきたいと思っております、榮農場です。今冬は気温がとても高く、昼夜の寒暖差により体調を崩されている方が多いと聞きますが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。
暖冬の影響はやはり農業にも表れていて、例年だと11月ごろに種をまいた麦は、1月だと葉が出てきた段階でまだ弱弱しい姿をしているのですが、今年はもう大きく葉を伸ばしています。大きさとしては2月下旬か3月上旬くらいの時期のサイズで、高気温による育ちの速さから天候の異常を感じています。
このまま成長が続くと徒長してしまい、収量が減ってしまう恐れがあるので、心配もしています。
他にも、滋賀県の外周をぐるっと囲っている山々が1月~2月は雪化粧しているものなのですが、今年はまだ積もっておらず、この雪解け水が春からの水稲の水源となるので米作りの水不足などの心配もしています。日本国内の観測史上最高積雪量の記録をもっている伊吹山でさえ山頂付近がうっすら白くなっている程度で、春からの米作りは大丈夫だろうかという危機感を覚えます。
そんな中ではありますが、春の米作りのスタートに向けて新しい稲の種まき機を購入いたしました!毎年修理と調整をくりかえしながら使用していましたが、ついに限界となって買い替えにいたりました。
稲はいったん苗箱に種をまき、ある程度育ててから田んぼへ移植します。この種まきを流れ作業でできるようにする機械なのですが、いままで種をまく速度と苗箱を投入する速度がかみ合っておらず多めに種をまいている状態でした。新しい機械ではこのズレがなくなり、より良い苗を作れるようになると期待していて特に近年異常気象に襲われることが多くありますので、それに耐える強くて健康な苗を育てるために安定した種まき作業が効いてくると思います。組み立てはこれからになりますが、3月末の種まき開始までに完成させ、元気な苗で今年の米作りをスタートしていきたいと思います。 稲自体の栽培の作業は春からになりますが、田んぼの土づくりのために肥料の散布や土を耕すといった仕事は始めており、栄養豊富な土に仕上がるよう進めています。地力をつけ、春の田植えに向けてがんばりたいと思います。