榮米だより VOL.291.19.9.29
2019年10月9日
今年の滋賀県の秋は比較的安定した気候に恵まれていますが、皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。9月は3連休が2回あり、行楽の秋を満喫された方も多いのではないでしょうか。ただこの季節、忘れてはならないのが台風の存在ですね。まだ記憶に新しい昨年の台風21号は榮農場のビニールハウスを倒壊させました。そして今年の台風15号は強い勢力のまま関東地方に上陸し、各地で風速50m/s以上を記録して甚大な被害をもたらしましたね。千葉県では停電被害が長期にわたり、現在は大部分が復旧したと報道されてはいますが、今でも住民の方の無事を祈るばかりです。あまり知られてはいませんが、千葉県は農業産出額が北海道、鹿児島、茨城に次ぐ全国4位で、農業の大変盛んな県です。有名なものを挙げると、落花生や梨、枝豆なども全国1位の出荷量となっています。首都圏という立地と、温暖な気候で肥沃な土地というところがその理由ですが、我が滋賀県も関西の都市近郊にあり、お米作りに適した気候と潤沢な水で、ことお米作りにおいては自信と誇りを持っていますので、今回の千葉県で起きた災害はとても他所のこととは思えませんでした。被害にあった地域を応援しつつ、滋賀県自慢のお米づくりにも注力してゆきたいと思います。 榮農場の秋といえばもちろん収穫の秋ですね。秋雨はあっても続くことはなく、秋晴れが背中を押してくれているので、稲刈りと乾燥調製作業に追われる毎日を過ごしています。そんな中で、大変うれしいニュースが榮農場に届きました。毎年、榮米は米穀検査を受けているのですが、今年は春から初夏にかけての日照不足と台風10号の影響もあり、どの品種でも一等米が出にくくなっています。さらに「キヌヒカリ」という品種は高温障害に弱く、湿度が高いと収穫前に発芽してしまう「穂発芽」しやすいという弱点があるため、令和元年産のキヌヒカリはほとんど一等米が出ていなかったのですが、榮農場のキヌヒカリはコシヒカリに続き、一等米の名誉を獲得させて頂きました!右の写真の目玉のようなマークが一等米の証です!こだわり続けた独自の栽培法と理念が認められたようで、感極まる思いです。自慢のお米を皆様にお届けできることに感謝しながら、これに慢心することなく頑張ってゆきたいと思います。