日本一美味しいお米 榮米

榮米だより VOL.274.18.4.29

2018年5月2日

 春の恒例行事、田植えの季節がやってまいりました!
 今年の田植えは4月27日より始まり、6月中頃まで続きます。
 今年の春は気温が高く、日光を浴びて苗もよく育ってくれていて、近隣の農家の方からも茎が太く良い苗だとお褒めの言葉をいただきました。また、稲が育ちやすいのと同じく雑草も育ちやすい天候が続いていますので、田植え後の管理も気をつけて育てていきたいと思います。

18年田植え開始

18年田植え開始


 田植えの風景といえば、平安時代に源経信によって詠まれた和歌に
「早苗とる 山田のかけひ もりにけり 引くしめなはに 露ぞこぼるる」
という歌があります。歌人として有名な源経信は田園風景を好んでよく歌にしていたようです。この時代の公家は皆、滋賀県に別荘を持っていたようで、この源経信も滋賀県の田んぼを見ながら詠んだと言われています。「かけひ」とは田んぼに水を引く水路のことで「しめなは」は文字通り神事で使う「しめ縄」です。気の遠くなるほど遠い時代から、人と田んぼと神事は深い関係がありました。滋賀県からほど近い、京都の伏見稲荷大社で田植えの時期に神前に供える米の苗を植える、その年の五穀豊穣を祈る「田植祭」が今もなお残っています。その祭りでは早乙女と呼ばれる女性たちが田植えをするのですが、榮農場でも主に田植え機を運転して植えてくれるのは女性です。男たちは苗を運んだり、水路を掘ったり、もっと大きなトラクターに乗ったりしています。実際、田植え作業は力はあまり必要ないのですが、等間隔に植える器用さと、果てしない単純作業をする上での精神力はやはり昔から女性の方が優れていたのではないかと思っています。手で植えていた時代から時が流れて機械で植える時代になっても同じなのかなと、大昔との妙な共通点を見つけてしまって私も一句詠めそうな気がしています(笑)。
そして下の写真は、田植え前に田んぼの土を水平にする「代掻き」という作業の風景です。日の入りが遅くなって、一日の作業時間も長くなってきましたが、夕暮れ時はうす暗くトラクターのライトを点けて作業をしています。安全第一で確実に日々の作業をこなし、美味しいお米を皆様にお届けできるよう努めてまいります。
夕暮れの田んぼ

夕暮れの田んぼ

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387