榮米だより VOL.270.17.12.31
2018年1月12日
寒さもいっそう厳しくなり、コタツとお鍋などのあたたかいものが恋しく感じられる日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。榮農場の12月は豆刈り、お餅つきと大忙しとなっております。
今年は9月に大型の台風が滋賀県を襲い、10月には連日雨が続いたので大豆が根を張る前に強風と雨に煽られて、倒伏してしまった田んぼが多くあります。稲と同じように、大豆も一度倒れてしまうと自力で立ち上がることはなく、コンバインでの刈り取り作業が大変難しくなり、それに加えて大豆が自ら地面に覆いかぶさってしまうので、水分の蒸発量が減り、より環境が悪化してしまう悪循環となってしまうのです。そのため例年のような収穫量が見込めず、困っている営農組織も多いです。刈り取り作業を請け負っている私たち榮農場は一粒でも多く収穫したいのですが、天候によって状況がガラッと変わってしまう農業の怖さを目の当たりにしているところです。丁寧に、そして年内に作業を完了したいのでできる限り迅速に作業を進めてゆきます。これから年が明け、お正月にはおせち料理などで豆を食べる機会が増えると思いますが、口に運ぶ一粒一粒にそういったストーリーがあることを想っていただけましたら我々農家のやりがいに繋がってゆきますので、お箸を休めながら食べていただけると嬉しい限りです。
榮農場のもち工房・榮劫菴はお正月に向けた榮もちの生産でフル稼働中です!全国的にお餅の消費量はかなり落ち込んできていますが、榮劫菴の榮もちはおかげさまで毎年多くのお客様に喜んでいただいております。原料となる滋賀羽二重糯というもち米は、栽培が難しいため生産量も少なく、ほとんど県外には出回らないため幻のもち米と呼ばれています。さらに等級の高い滋賀羽二重糯は非常にめずらしく県内全体で見ても一等は本当に稀少なのですが、榮農場のものはなんと去年に引き続き2年連続で一等を取りました!そのこともあって餅つきにもますます力が入り、皆様に新年をおいしいお餅で迎えていただけるよう、大晦日まで休むことなく頑張ってゆきます!
皆様のおかげをもちまして2017年も大きな事故もなく榮農場自慢の農産物やもちなどの加工品を皆様にお届けすることができました。そして現在、榮米の米粉を使用したワッフルを開発中です。生地に栗東いちじくのドライフルーツを混ぜ込んだりして、新しく皆様に愛される商品となるよう製品化を目指しているところです。今後の榮米だよりにてご報告させていただきますので、ご期待いただけましたらと思います!