榮米だより VOL.259.17.1.29
2017年2月3日
去年12月までは比較的暖かい日が続いていた滋賀県ですが、1月の14日から3日間連続で雪が降り続き、1週間あけてまた大雪に見舞われております。皆様のところは大丈夫でしたでしょうか?
麦は肥料をまく時期なのですが、田んぼに雪が積もってしまうと作業できなくなってしまうので天気予報を見ながら降る前に大急ぎでまき終えたりしておりました。他の農作業もできなくなるのであまりに降り続くのも困りますが、農業は天気をいつも意識しながらの仕事なので降らないのもまた心配になってきます。今年も天候に恵まれる事を祈るばかりです。
この気温の低さでキャベツも寒さによって表面の葉が紫色に変色しておりました。見た目が悪いので敬遠されがちなのですが、これは寒さによって凍ってしまうことを防ごうとするためアントシアニンという抗酸化作用のある物質が出てきたもので、ブルーベリーなどの紫色と同じ成分です。
また、凍らないように糖分を多く蓄えようとしますので、この紫色が出ていたら甘くておいしいキャベツの目印になります。キャベツだけでなく、カリフラワー、ブロッコリーなども紫色になっていたら寒さにあたって甘味が増しているものですので、スーパーなどで選ぶときに参考にしていただければ幸いです。
栗東の広報誌で榮農場のもち工房、榮劫庵のいちご、みかん、パイナップルのフルーツ大福3種類をご紹介いただきました。
大福を始めた当初はフルーツを丸ごと使用することにこだわっているため包むのがむずかしく、もち生地に穴があいたり厚みが均一でなかったりしていました。いちごは食べ応えのある大きなものを厳選して使用していますし、みかんを生地で包むのもなかなか大変でしたが、最近では和菓子屋さながらに上達して包めるようになりました。またこうした農業ならではの新しい試みも次々やっていきたいと思っております。