日本一美味しいお米 榮米

榮米だより VOL.253.16.7.31

2016年8月5日

 つい先日の6月中頃に田植えが終わったと思ったばかりですが、5月のはじめに植えた稲はもう穂が出始めました。穂に点々と付いている白い粒が稲の花で、地味ですがしっかり咲いています。

稲の花

稲の花


 今はお米の味を左右する穂肥といわれる肥料を稲に与えて回っています。
 肥料をまく量と時期が非常に大事で、多すぎるとお米の味が悪くなったり、病気をもらいやすくなったり、逆に少ないと収穫量が減ってしまいます。まく時期が早いと穂ではなく茎を育てるために栄養を使ってしまい、稲刈り時に倒れたり、また遅くてもしっかり穂に栄養が届かなくなってしまいます。適切なタイミングで適切な量を与えられるかが米農家の腕の見せ所になってきます。
稲の葉色鑑定

稲の葉色鑑定


上の写真に写っているのが榮農場や滋賀県稲作経営者会議でお世話になっていて、稲作の研究を専門で行っておられる佐々木農研の佐々木先生が稲の葉の色を見て肥料の量を検討している所です。葉色板という葉色の濃さの目安が並んだゲージを使い、実物の葉の色と見比べ近い色をしたものを選び出します。稲の中の窒素量が少ないほど葉色が薄くなるため、肥料を多くまく必要があります。この葉色板を使わず感覚でやっていると、日差しの強さで意外なほど見誤ります。
過去の経験はもちろん、こうして外部の新しい知見も取り入れながら、おいしいお米が収穫できるように改善に努めています。
肥料については、ほとんどの農家さんは化学肥料を使用するところ、榮農場では全国的にもめずらしい有機肥料を使っています。有機肥料だと植物が吸収できる栄養分そのものではないので、水や土に溶けだし稲に届くまでに時間がかかります。その分田んぼになじみ、肥料のムラが少なく効いてくれ、また余った肥料分は来年の稲を育てるための地力として田んぼに残ってくれます。今年はもちろんですが、来年、再来年と持続性のあるお米作りという点も考えながら榮米を作っています。
3月に育て始めた新しいいちじくの苗がすくすくと育ってきました。始めはただの枝きれだったものに水を吸わせるためのスポンジに差しただけだったものから、緑の枝や葉が伸びていく力強さに驚いています。
いちじくの苗 3月

いちじくの苗 3月


いちじくの苗 7月

いちじくの苗 7月


この苗は来年度以降に収穫できるように育てていく予定ですが、今あるいちじくの木はもうすぐ収穫、近所の道の駅などに出荷していく予定です。お近くにお寄りの際にお買い求めいただければ幸いです。

A.M.Aファミリーズ榮農場 滋賀県栗東市蜂屋720-2 電話番号:077-552-0353 FAX番号:077-552-0387